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セノビージャ・ハポンができるまで その⑥

2011.05.25.Wed.21:29
セビージャで一通りの打ち合わせを終え、再びマドリッドの工房へ。
スタッフたちは、「おかえり~」と明るく迎えてくれました。

ミゲルが、そっと耳打ちします。
「これから君は工房の職人たちにいろいろと難しい注文を出すんだろうから、スペイン滞在の残りの期間でしっかりと信頼関係を築いていって。
そうすれば面倒な注文でも、ああnadjaが発注したのか、なら頑張って作ってやろうって、みんな思ってくれるからね」。
そう、職人魂とはそういうもの。
工房のスタッフは一見コワモテ揃いですが、打ち解けるとくしゃっと顔をほころばせ、あれやこれやの心遣いを見せてくれる、ホントに優しい男たちなのです。
気合いを入れて力仕事をしているそばからお菓子やコーヒーをぬーっと差し入れてくれたり(力抜けちゃうよ)、コバカッターという鋭利なマシンを使おうとすると「君には危ないよ!」と慌てて飛んできたり(いやいや、日本でも普通に使ってるよ、これ)、タバコ吸わない?と声をかけてくれたり(基本的にシンナーなどの有機溶剤を使う工房は禁煙のはず、なんだけど)、…
ことばはほとんど通じないのに、あったかい気持ちはじわ~っと伝わってきます。

工房ではいつもラジオが流れていて、お気に入りの曲が流れると、誰がの鼻歌が聞こえてきます。
すると誰かが茶々を入れるようにハーモニーをつけ、さらに誰かの声が重なり…
しまいには全員が唄いながら、実に楽しそうに靴を作っています(しかも、かなりの名歌手揃い)。
なんだか、おとぎ話か映画のワンシーンみたい。
工房でのひとときは、nadjaにとってとても幸せな時間でした。
Senovillaの靴には、そんな彼らの唄心も宿っているんですよね。

靴という商材だけでなく、靴を作り送り出す人々のぬくもりを、しっかりとお客さまにお届けすること、それもまた自分の大切な仕事のひとつなんだな、そう思わせてくれる日常のひとこまでした。

(つづく)

セノビージャ・ハポン公式HPはこちら

foto : 中二階からみた工房。中央が工場長のボルテル。作業中やたらとタバコを勧めてくれるのは、ヘビースモーカーの彼でした。靴作り一筋で歩んできた彼は、ふだんの陽気な笑顔と、出荷前の靴をチェックするときの鋭い眼光とのギャップがすごい。「職人気質」とは、彼のような人のためにあることばだな、と思います。

$Senovilla Japon(セノビージャ・ハポン)公式ブログ
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