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ストレートネック

2011.11.06.Sun.19:43
本日ご来店のお客さまは、肩こり・首こりでお悩み。
以前は整体にも通っておられたそうですが、「ストレートネック(*註1)です。生まれもっての体質なので治りません」と言われてしまったとか。
あまり悪口は言いたくないけど、首がすわっていない赤ちゃんの時からストレートネックの人なんて絶対にありえません_(-_-¡)_
ストレートネックの大半は、日常生活やフラメンコの練習時の姿勢に、不自然でムリな部分があることが原因だと考えられます。

以前、膝痛の回でだるま落としの例をご紹介しましたが(→コチラ)、ある場所の骨格が歪めば、その歪みをカバーするために、他の場所にも歪みを生じます。
ストレートネックの人は、頸部だけでなく、他の場所にも隠れた歪みがあるのです。
なかでも目につくのは、前回のブログでご紹介した「腰の反り過ぎ」です(*註2)。
腰を反り過ぎれば、「腰椎→胸椎→頸椎→頭部」の構造全体に大きな影響を及ぼします。

弊社にご来店されるお客さまの大半が、腰を反りすぎる癖をお持ちです。
さらに、フラメンコに猫背はNGビックリマーク と考えるあまり、肩甲骨をぐっと引き、胸を突き出し、首を真っすぐに立てて、顎を引く…という姿勢になります。
このような姿勢は見た目にもきわめて不自然ですし、肩こりや首こりもひどくなるのですが、これを「上体の引き上げ」と思い込んでいる方がとても多いようです。
でも、考えてみてください。
上体をガチガチに固めて、緩急に富んだ動作ができるはずはありません。
一流のアルティスタの踊りを観ると、彼らがいかにリラックスして楽に身体を動かしているかよく判ります(言い添えれば、一流のアルティスタほど背中に表情があり、ナチュラルで美しい猫背?だったりします)。
フラメンコ的な動作の多くは、呼吸の「吸う→吐く」と筋肉の「ストレッチ→脱力」の組み合わせから成り立っていますが、関節を固めてしまえば、呼吸もエネルギーの流れもそこで止まってしまいます。
試しに腰を反り、胸を突き出し、首をまっすぐにして呼吸をしてみてください。
胸でつかえてしまい、お腹で深い呼吸ができなくなるのが実感できると思います。

あらかじめ脱力しているからこそ、そのポイントをエネルギーが通過し、力がみなぎる瞬間が心地よく、また伴奏者にも観客にも伝わります。
フラメンコにおけるエネルギーの流れを、フィッティングルームでは、よくコップとストローの例を使ってご説明しています。
例えばブラッソを上げるという動作なら、体幹はトマトジュース(エネルギー)の入ったコップ、身体の他の部分は透明なストロ―です。
お腹から吸い出された赤いエネルギーのジュースが、透明なストローの中を通過していくように、脇腹→肩甲骨→肩関節→上腕→肘→手首→指先…と動かすことで、緩急が生まれます。
そして上級者になればなるほど、液体がストローを通過するスピード自体を呼吸のリズムで絶妙にコントロールし、より音楽的な緩急を生み出すことが可能になります。

ニュートラルポジションで立ち、腰の反り、胸の突き出し、肩の引き下げ、顎の引きなどの不自然な癖をすべて取り除くと、頸椎は自然なカーブを取り戻し、肩の張りも解消します。
今日のお客さまがいみじくもおっしゃった通り、「ああ、私がニュートラルだと思ってたポジションは、全然ニュートラルポジションじゃなかったってことですね」ということなのです。
以前ブログに書いた通り、これは脳のプログラムに一部誤りがある、ということに他なりません。
弊社のフットケアが、筋トレであると同時に脳トレでもある所以です。
新しい姿勢に馴染むまでは、何度も繰り返し練習することが必要です。
でも、この練習はスタジオにこもる必要もなければ、汗だくになることもありません。
このブログを読みながらでも、ご飯を食べながらでも、いつでもどこでも手軽に試すことができます。

下は、本日お客さまと一緒に鑑賞した「参考映像」です。
パコ・デ・ルシアの1996年ドイツ・コンサートで、アレグリアスを踊るホアキン・グリロ。
自然な姿勢で、力まずに踊る見本のようですね。
私のイチ押しアレグリアスーバイレ・カホン編ーTop 5に入る名映像です(YouTubeの映像なので、ブレリアの直前で切れてしまってるのがちょっと残念ですが)。
ご堪能くださいドキドキ



宝石紫セノビージャ・ハポン公式サイトはこちら

*註1 : 頚椎(7つの小さな骨の連なりから成り立っています)の生理的前弯角度30度以下の状態を総称して、ストレートネックといいます。本来頸椎は30~40度前弯(=前方凸の状態)しているのですが、長時間のムリな姿勢によって筋肉が過度に緊張することにより、この自然な弯曲が失われ、直線的になってしまうのです。

*註2 : ストレートネックの原因としてよく挙げられるのは、腹筋の力が抜けて極端に骨盤が後傾し猫背になるというものですが、実はフラメンコを踊る人にありがちな腰の反り(=腰椎の極端な前弯)による骨盤の前傾も、ストレートネックの大きな原因となります。
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コメント
1 ■姿勢が大事ですね。
 よく事故で追突されてからストレートネックになったと言われたという患者さんがいますが、事故前のレントゲンと比較しないとなんともいえない、という例がありますね。普段の姿勢から事故前からそうではなかったかな、という方が多いような気がします。もちろん筋肉に緊張からくるので間違いではないと思いますが。
 フラメンコはもちろんですが、普段の姿勢が大事ですね。 あ、靴調子いいです!
2 ■Re:姿勢が大事ですね。
>thermeさん
コメントありがとうございます。ストレートネックは、言わば首のアーチが失われた状態ですよね。強い衝撃に対する脆弱性がありますので、追突時には重症化しやすいのではないかと思います(むち打ち症の治療により、ストレートネックが改善された例もあるようです)。
フラメンコも床反力の作用を受ける舞踊ですので、全身のクッション・バネをうまく利用して、身体に負担がかからないようにしなくてはなりませんよね。
靴の調子がよいと伺って、とっても嬉しいです。何かありましたら、ご連絡ください。

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