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ひねもす検品

2011.10.13.Thu.01:49
注文した靴が、スペインから送られてきました。

$Senovilla Japon(セノビージャ・ハポン)公式ブログ


今日は、一日中検品に追われました。
指示通りに仕上がっているか、疵はないか、釘はちゃんと打たれているか、釣込不良はないか、…

セノビージャの工房の職人たちはベテラン揃いなので、基本的に靴作りの根幹に関わる重大な過失はこれまで一度もありません。
が、ぶっちゃけ、ケアレスミスや詰めの甘い部分は、実はちょいちょいあります(^_^¡ )ゞ
というか、スペインのスタンダードと比較すればかなりの高水準なのですが、日本目線で見るとやや大らかすぎる、と言った方がよいかな。
逆に、日本の靴売り場には、一見綺麗な仕上りだけど実は問題アリアリみたいな靴も結構並んでいます。
靴の本質から言えば、スペインの方が「正統派」だなとも思うのですが、いやいや、そんな甘ったれたことは言っていられません。
なので毎回、目を皿のようにしてチェックしています。
そして、残念ながら弊社で修正できない靴については、再制作を依頼するハメになります。

オーダーした靴を心待ちにしておられるお客さまには本当に申し訳ないと思うのですが、問題があると判断した靴は、たとえお客さまに気づかれないレベルであっても絶対販売しない、というのが、弊社のポリシー。
また、私がフィッティングして発注する靴は、指示が細かく厳密なので、経験豊富な職人たちですら制作に困難を来たすケースが多いのも事実です。
もちろん、彼らの技術力の高さを見込んでの発注なのですが、そんな彼らにとっても「初耳だよ!」みたいな発注内容も少なくないようです。
それでも愚痴ひとつ言わず、遠く離れた日本からのムチャ振りみたいなオーダーを真摯に受け止め、制作中の画像をメールで送ってきては「こんな感じでいいの?」と問い合わせてくれる彼らには、本当に頭が下がります。

昨年、マドリッドの工場で彼らと初めて出会い、一緒に仕事をしたとき、社長のミゲルがこんな風に話してくれたことを、いまさらながらに思い出します。
「君は日本に帰ったら、彼らに難しい注文を出すんだろう。
だったら、今のうちにしっかり信頼関係を築いていって。
そうしたら、たとえ面倒な注文でも、君の発注なら頑張って作ってやろうと思ってくれるよ」。

いかに緻密にフィッティングをしたところで、それを形にする努力なしに、いい靴は生まれません。
おそらく日本のお客さまの多くは、裏方である職人たちと出逢う機会はほとんどないと思いますが、彼らが心をこめて作ってくれる靴の温もりを味わっていただけたら、とても嬉しいです。

というわけで、彼らに感謝しつつも、心を鬼にして検品にいそしむ私なのでありました。

宝石紫セノビージャ・ハポンの公式サイトはこちら
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