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セノビージャ・ハポンができるまで その⑤

2011.05.18.Wed.23:21
マドリッドの工房で1週間ほど過ごしたあと、いよいよりえ天の待つセビージャへ。
ミゲルが運転する車に乗りこみ、フラメンコ音楽をかければ、気分も上々音譜
11月のマドリッドは底冷えするような寒さでしたが、南下するにつれ、季節が移ろうように空気がゆるんでいきました。

トリアナ地区にあるオスタルのロビーでりえ天と落ちあい、まずはごあいさつ。
何度もメールのやりとりを交わしたりえ天とは、なんだか初対面な気がしませんでした。
とはいえ日本人同士なので当然ベシートはなく、「はじめまして」「よろしくお願いします」とお辞儀し合う二人。
その様子を、ミゲルは目をまんまるくして眺めていました。
「たぶん、ミゲルは私がお辞儀するの、初めて見たと思います」とりえ天。
これが、凸凹トリオ三人の初顔合わせでした。

セノビージャ・セビージャ店は、サルバドール広場のざわめきを抜け、一本通りを入った場所にあります。
マドリッド店にくらべ広々とした店内には、色とりどりの靴や衣裳、バストンなどが並んでいます。
店長りえ天の仕事ぶりは、とにかくてきぱき、ぺらぺら、かちゃかちゃ…という感じ。
(↑来店するお客さまの応対と、電話応対と、メールチェック・返信を同時にこなす音、のつもり)。
その間にもミゲルと業務について話し、nadjaにはセビージャの観光情報を伝え、迷いこんできた観光客に道を案内し、…
でも、決してあくせくしているという感じではなく、むしろ水を得た魚のようにいきいきと見えました。
「接客業はわたしの生きがい」――のちにりえ天自身から聞いたことばですが、このときの情景を思い浮かべると、理屈抜きにナットクできます。

さてさて、翌日から連日の「三人会議」がはじまりました。
会議といっても、
①日中セビージャ店で立ち話をするか、
②お店を閉めるシエスタの間、カフェかバルで食事をしながら話すか、
③夜りえ天ファミリーが経営するボデガ(レストラン)で話すか(もちろんタパ+ワイン付き)、
という感じ。
ちなみに、りえ天ファミリーのお店は「BODEGA SIGLO XVIII」といい、サンタアナ教会の斜向いにあります。
その名のとおり18世紀に建てられた、まるでミュージアムのようなお店です。
天井が高く広々としたフロア。メスキータ風のパティオ。何気なく飾られたアンティークの工芸品や絵画。
そんな空間に囲まれていただく手作りのタパとワインは、ホントに美味しい。
機会があったら、みなさんもぜひ訪ねてみてくださいね(詳しくはhttp://www.sigloxviii.com/をご覧ください)。
…おっと、会議の話からすっかり脱線しちゃいました。

話し合いは、日本に作るのがセノビージャ・スペインの「支店」なのか「別会社」なのか、というところからスタートしました。
どんなサービスを提供していきたいのか、日本のフラメンカたちは何を求めているのか、スペインと日本の法律・制度はどうなっているか…等々、さまざまなポイントをすり合わせて検討。
その過程で、ミゲルの靴作りに対する尋常ならざる情熱や、りえ天が大切に育んできた日本のお客さまとのつながりなど、それぞれの想いも話し合い、受け止め合うことができました。
いま振り返ってみると、なにかをともに生み出すための大切な時間だったんだな、と実感します。

最終的に、三人が共同で別会社(合同会社)を設立することに決定。
…てことは?
外資系OLになる気満々だったnadjaが「代表社員(株式会社における代表取締役)」、ミゲルとりえ天が「業務執行社員(同じく取締役)」に。
ええええっ…(((@_@)
ぶっちゃけ、そういう仕事には絶対向かない、と自信を持って断言できるnadja。
思うに、もっとも適性があるのは、てきぱきガールのりえ天ではないか、と。
(もちろんミゲルも、おっとりした性格ながら、立派な会社経営者なわけですが。)
「あははは、私もそう思う。でも大丈夫。がんばって」と笑顔であっさりかわすりえ天。
うーん、大丈夫かなあ…

不安にかられるnadjaを、ある夜りえ天はディナーに誘ってくれました。
場所はもちろん、りえ天ファミリーのボデガ。ミゲル抜きの女子会でした。
法人設立についての詰めの話し合い、という建前はどこへやら、深夜までワインのおかわりを繰り返しながら、マシンガントーク炸裂(恋バナドキドキ多し)。
三人で話すときは、スペイン語の堪能なりえ天は、つねに同時通訳をこなさなければなりません。
しかも、法律用語、業界用語満載の通訳は、相当のハードワーク。
数時間ゆっくりと日本語で話すことで、お互いの生い立ちや性格、考え方などについても、より理解が深まったような気がします。

こうして公式・非公式の話し合いを重ねるうちに、(人選に一抹の不安は残るものの)懸案は少しずつ解きほぐされていきました。

(つづく)

foto : セビージャ店の店内。オレンジ色の壁面一杯に並んだカラフルな靴たちは、眺めているだけでも楽しくなります。セビージャには多くのアルティスタが在住し、しばしばお店を訪ねてきます。私が行った時には、ファルキートの弟カルペータのかわいらしい靴が棚に鎮座して、小さな主人の来店を待っていました。

$Senovilla Japon(セノビージャ・ハポン)公式ブログ
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