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伝染るんです

2011.09.09.Fri.00:43
フットケアにお越しのお客さまが、ある日ポツリと一言。
「街で歩いている人を見てると、体幹を使って歩いている人って本当に少ないですねえ…」。

そろそろ始まったな(笑)…と思いました。
毎週熱心にテーピングとトレーニングに励まれ、そろそろひと月。
最近、周囲の人々の歩き方に、自然と目が向いてしまうようなのです。

靴と足の勉強をはじめた頃の私も、街を行き交う人々の姿勢やフォームが気になって仕方がありませんでした。
あの人はきっと右膝が痛いんじゃないかなあ…とか
この人はたぶん何度も捻挫歴がありそう…とか
親ゆびの横が角質肥厚しているだろうな…とか
観察しては、一人でナットクしたり、うーんと首をかしげたり。
はじめは隣を歩くパートナーに笑われたものですが、ある日その彼が
「最近さ、後ろから見るとハイヒールの踵がすごくナナメな人がいるけど、あれってなんなの?」と訊ねてきたのです。
続けて一言「あ、やばい、伝染っちゃった…」。
どうやら私の観察癖は、いつの間にか周りに伝染るらしいのです。

別のお客さまは、フィッティングの際に座位のニュートラル・ポジションを覚えてお帰りになり、その後「電車で座っている人を見たら、前の座席の人全員が骨盤後傾でした」とわざわざメールをくださいました。
順調に伝染っちゃってるなー…と、思わず吹き出してしまいました。

観察することは、日常動作を改善する上でも、バイレの上達のためにも、すごく重要なポイントだと思います。
DVD鑑賞ももちろん良いと思うのですが、周りをふと見回すだけでも「教材」の宝庫です。

以前見かけた初老の男性で、忘れられない歩き方をする方がいました。
左半身に麻痺(弛緩性麻痺)があるらしく杖をついて歩いていらしたのですが、そのフォームに一切の無駄がなく、独特の緩急があり、それはもう惚れ惚れするほど美しかったのです。
すっかり見とれてしまった私は、そのまま危うくストーカーになりかけるところでした(隣にパートナーがいなかったら、間違いなく100mは追っかけしてたに違いありません…汗)。
その男性の身体技法は、私にとって「muy flamenco」でした。
独特のリズム感は、地面にピッケルのように突き立てられた杖と、振り子のようにスムーズな右半身の重心移動から生まれていました。
誤解を非常に怖れつつ申し上げるなら、身体機能の一部に制約があるからこそ、そのユニークな歩き方が必然として生まれ、彼自身のものとして身についていた、ということでしょうか。
フラメンコの動作の多くも、決して伸び伸びとした大らかで制約のないものではありません。
自分でかけた縛りを自分で振りほどくような、タメとキレがあります。
それらが、決して「演技」では生まれてこないこと、「必然」こそが虚飾のない律動を生み出すことを、彼の歩行は教えてくれました。

道端ですれ違うノラネコや、風にはためく洗濯物や、飛び立つ間際の鳩…
ちょっとしたものにも、時々フラメンコが見え隠れすることがあります。
散歩のときには、そういう隠れフラメンコを探してみるのも楽しいかもしれません。
…あれ、私また誰かに伝染そうとしてるはてなマーク

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