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見えるものと見えないもの 1/4

2011.07.13.Wed.23:30
被災地を訪ねる旅から戻ってきました。
いろんな想いが身体の中を駆け巡っているのに、ことばが見つからない…そんな感じです。
アテもなく、オチもなく、思い浮かぶことをそのままに書き綴っていこうと思います。

7月11日、「東日本大震災支援①Action Project」の存在を私に教えてくれた、カウンセラーの和根崎行枝さんと東京駅で待ち合わせ。
彼女は、高校・大学時代のクラスメート(なので「さん」づけがチョー違和感。以下普段通り「わね」と略記します)。
酷暑のなか落ち合った二人は、打ち合わせていたわけでもないのに、まるでリゾート地にでも旅行するみたいなタンクトップ姿。
でも、彼女も私も、鞄の中には長袖の羽織りものをしのばせ、マスクを準備していました。

新幹線はやて167号で、仙台へ。
車中では、ずっとガイガーカウンターのスイッチを入れっ放しにしておきました。
東京駅を出るときには0.1μSv/h台を示していた線量計が、宇都宮を過ぎたあたりから、ぐんぐん上がりはじめました。
トンネルに差し掛かるといったん数値は下がり、抜けるとふたたび上昇。
窓の外には、夏の陽射しを浴びて輝く樹々と澄んだ空、そして点在する民家が遠くまで続いていました。
美しい景色でした。
福島県に入ってしばらくすると線量は1μSv/h以上になり、やがて1.5μSv/hも超えてしまいました。
計測値はγ線のみ、しかも新幹線の車内での線量です。
車窓から、福島市内にある看護学校の校舎が見えました。
あのキャンパス内の線量は…?

仙台駅に降り立つと、「東日本大震災支援①Action Project」代表の横田智史さんが車で迎えに来てくださっていました。
メールやメッセージ、電話でのやりとりを交わしてはきたものの、顔を合わせるのはこれが初めて。
私たちより一回り若い横田さんは、事前に勝手に創り上げていたイメージを1mmも裏切らない、大らかで温かい空気をまとった、笑顔の絶えない好青年でした。

仙台駅周辺の線量は、バラツキはあるものの、私の住む新宿区とさほど変わりませんでした。
私たちを乗せた車は、彼の勤務先のひとつ(横田さんは複数の児童園・保育園・学習塾等の園長・理事長をされています)であり支援活動の拠点となっている「English School Imagine Japan 仙台長町児童園」へと向かいました。
運転中、そしてこの後一日中、彼の携帯電話はひっきりなしに鳴り続け、私たちの会話はしばし中断を余儀なくされました。
業務連絡、保護者からのクレーム対応、職員への指示、 …本当に多忙な毎日を過ごしておられることが、短い移動時間の間にも充分に察せられました。
この過密なスケジュールの中で支援活動を継続していることに、頭が下がる思いでした。

児童園に着くと、子どもたちはお昼寝の真っ最中。
スタッフの方が入れ替わり立ち替わり現れ、ご挨拶。
皆さんこちらが名乗るたびにぱあっと明るい表情になり、「ああ、いつもありがとうございます」と笑顔で応えてくださいます。
日々子どもたちと接しているからなのか、それとも生まれもってのものなのか、どの方もふんわりと相手を包み込むような優しさが印象的でした。
「スタッフたちに恵まれているからこそ、この活動を続けていられるんです」。
これまでのやりとりで、横田さんからしばしば伺ったことばが、スタッフのお一人お一人の笑顔とぴったり重なり合うように感じました。
聞くところによると、当初は一人で支援活動を始め、一人でもやり抜こうと奮闘していた横田さんの姿を見て、スタッフの方々が何も言わず協力してくれたのが、事の始まりだったそうです。
もちろん勤務時間内でできることは限られており、連日サービス残業が続いているとのこと。
また、送られてくる支援物資が不足しているときには、横田さんはもちろん、スタッフの方々もそれぞれ自腹を切って物資を調達するのだとか。
このスタッフの方々の好意に甘えながら活動を継続してもいいのか、横田さんは一時期かなり迷っておられたそうです。
自分たちの力量をはるかに超える活動内容であることは、誰もが自覚しています。
それでも、とくに被災者の苦しみと直接向き合う立ち位置にいる人々は、限度を超える負担を自らに課すことになりがちです。
横田さんやスタッフの方々と実際にお会いして、そのご尽力に改めて敬服するとともに、その優しさが彼ら自身を雁字搦めにしてしまわないかという危惧もおぼえました。
そんな状況に陥らならないために、被災地から少し距離を置いた場所で、支援活動の継続を担保する仕組みが必要だと感じた次第です。

(つづく)
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