スポンサーサイト

--.--.--.--.--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

パロサント(Palo Santo)=聖なる樹

2011.07.22.Fri.23:35
最近すっかり本来のブログテーマからはずれまくっていたので、今日はフラメンコ靴のタコン(ヒール)のお話を…

セノビージャのシューズの最大の特徴は、なんと言ってもタコンの材料「パロサント」でしょう。
パロサントは、南米原産の希少な高級木材。
最高級のギターやパリージョ(カスタネット)にも用いられ、美しい木目と、硬く緻密な木質、そしてそこから生み出される澄み切った華やかな音色が特徴です。
スペイン・セノビージャの社長ミゲルは、さまざまな困難と障害を克服して、このパロサントをタコンに成形する方法を編み出しました。

なにが困難かというと…
①パロサントは、その希少さゆえに、入手そのものが難しいのです。
セノビージャの会社を立ち上げる前は、ギターなどの楽器に使用する木材を扱う「材木商」の仕事をしていたミゲル。
だからこそ、厳しい国際基準をクリアし、パロサントを入手する資格を持っているのです。
タコンパロサントの誕生は、彼のフラメンコ音楽への愛なくしては考えられなかったでしょう。

②パロサントはその硬度ゆえに、通常の木材加工用マシンでは成形できません。
マシンの刃が木の強靭さに負けて、ボロボロになってしまうのです。
タコンの形に作り上げていく工程の大半は、熟練した職人がひとつひとつ手作業で仕上げていきます(下の動画をご覧ください)。
このため大量生産ができず、言いたくないけどお値段もとっても高い!
でも、さまざまな素材を試した結果、やはりパロサントに替わるものは見つかりませんでした。
音色の美しさは、やはりことばではなかなかお伝えできません。
百読は一聴にしかず。
セノビージャ・ハポンのフィッティングルームにはリノリウム貼りの部屋もありますので、機会がありましたら、どうぞご自身の足と耳でお確かめください。

③手作業で仕上げた天然素材のタコンは、よく見るとひとつひとつ個性があります。
でも、靴は左右で1セットのため、必ず同じものが2つ必要。
このため靴職人は、色合いや木目の入り具合、微妙なサイズの違いなど、それぞれの個性を見極めてペアのタコンを選び、さらに靴に合わせて微調整をおこなっています。
これは量産体制の靴工場では決して見ることのできない工程で、高度なアライメント(面的整合性)調整技術が要求されます。
マドリッドの工房で、工場長ボルテルからこの作業を見せてもらったときは、「これにくらべたら、量産品はプラモデルを作るようなものだなー」と思ったものです。
こうしてハンドメイドでていねいに仕上げられた靴は、踊り手の心を奏でる楽器になるのですね。

先日ミゲルから、セノビージャのキャッチコピーについて、りえ天と私に相談がありました。
(ちなみにこういう場合、普段はマドリッドにいるミゲルがセビージャのりえ天の店を訪れ、そこからSkypeで日本に連絡をとる、という形になります。本当に世界は狭くなったものです…)
「セノビージャのキャッチコピーに、Arte en Tus Pies ってどうかな?」とミゲル。
他にもいくつか候補があったのですが、りえ天も私も、これしかないじゃん!と即答しました。

あなたの足もとにアルテ(芸術)を。

自画自賛ならぬ自社自賛ですが、パロサントの特徴をあますところなく伝える、なかなか良いコピーだと思います。
ミゲルったら、ああ見えて(失礼!)なかなかの詩人だったんだなあ…



セノビージャ・ハポン公式サイトはこちら
スポンサーサイト
コメント

管理者のみに表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。