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フィッターの気がかり

2012.12.24.Mon.01:00


怒濤のフェア三日目をようやくクリアし、今しがたようやくペドカルテの整理が終わりました。
今日は、ちょっと気になるお客さまが、何人かお越しになりました。

お一人は、足裏が痛いと訴えるお客さま。
痛みの部位や種類を伺うと、モートン病の初期症状に酷似しています。
骨盤に独特の偏りがみられ、脚の長さが左右で異なる「脚長差」があります。
いわゆるXO脚のため、重心が真っすぐに落ちにくい立ち癖もお持ちです。
足は、横アーチが沈下し、小ゆび側に荷重が流れがち。
適切なアドバイスを差し上げたいと思うのですが、日本の法律では診断・治療行為を行うことができるのは医師のみで、靴屋にはそれが許されていません。

もうお一方は、やはり足裏の踵の辺りが痛いとおっしゃいます。
足底腱膜付着部を軽く押すと、かなり強い刺激を感じるとのこと。
こちらも、足底腱膜炎(踵骨棘)を疑ってよい訴求なのですが、レントゲンをとってみないと何とも言えません。
重大な疾患等が隠れている可能性もあるからです。

「痛みが続くようなら、足専門外来のある整形外科を受診されてはいかがでしょうか?」
「気になるようなら、皮膚科で診てもらえます」
靴の仕事を始めてから、こうした台詞を何度口にしたことか。

しかし、実際に病院を受診されたお客さまから、こんなご感想が返ってくることも多いのです。
「フラメンコを辞めなさいと言われた」
「インソールを作ってもらったけど痛みが引かない」
「セカンドオピニオンもとったのに、診て欲しいところをきちんと診てくれない」…
重症の患者さんが大勢来る病院では、こうした訴えが軽んじられがちなのは致し方のないことかもしれません。
ヒールの高い靴を履いて踊ったり歩いたりしていれば痛くなるのは当たり前、治したかったら原因を無くすしかない…そんな風に医師から告げられた方もいらっしゃいました。
「でも、フラメンコのない人生なんて、私には考えられないことなんです」とそのお客さまは肩を落としておられました。

結局、そうしたお客さまの多くが、弊社で定期的にフットケア+体幹トレーニングを受けられ、痛みが軽快したり、ドクターストップが解除になるなどの改善が見られます。
私たちフィッター(トレーナー)は、痛みのある部位の「治療」=対症療法ではなく、全身状態を拝見して歪みを「補正」するトレーニングや、患部をさらに悪化させない靴選びのお手伝いをしています。
それは単に、私たちに治療行為が許されていないからだけでなく、大元の原因を改善・除去するためには、こうした地道な努力が不可欠だと考えるからでもあります。

今日のお客さまにも、整形外科の受診をお勧めするとともに、悪化要因と考えられる姿勢や生活習慣の改善アドバイスを行いました。
ちょっとした重心の置き方の違いで、足への負担が随分変わることに驚かれるお客さまもいらっしゃいました。
残念ながら1、2時間のフィッティングだけでは、お客さまに完全にお伝えするのが難しいことは否定できません。
毎回、「あれで良かったのかな?」「病院に行ってくれるかな?」と後々まで気がかりです。

どんな仕事もそうでしょうが、靴のフィッティングにも「これで万事OK」というスッキリした答えはなかなか見つかりません。
華やかで楽しいフェアですが、毎晩「宿題」を抱えて帰ってくる…そんな気分です。

そんなクリスマスフェアも、残すところあと一日。
明日は、午後と夜に少し空きがあるようです。
ご予約はsoup of he(r)artさんまでお気軽にご連絡くださいね。



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