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グルコサミンは効く?効かない?

2012.11.21.Wed.01:56
フラメンカのお悩みランキングトップ5に入るであろう「膝痛」。
以前もブログでご紹介しましたが、膝の痛みの多くは、先天性のものや事故・疾病等によるものをのぞけば、日常の姿勢や動作・生活習慣等に起因する骨格配列の歪み(マルアライメント)から生じています。

テレビでは、中高年を主要ターゲットとするサプリメントのCMが連日のように流れています。
痛みがとれるならダメモトで…と心動かされる方は、きっと少なくないでしょう。
フィッティングルームを訪れるお客さまに伺うと、中高年とは程遠い20~30代でも、グルコサミンやコンドロイチンなどのサプリメントを常用している方はかなりおられるようです。
日常動作よりはるかに運動強度の大きいフラメンコでは、ふつうなら中高年になってから現れることの多い変形性膝関節症などの兆候が、かなり若いうちから見られるケースも珍しくありません。
しかし、当然のことながら、サプリメントがマルアライメントを解消してくれるわけではないのです。

さらに、本日(あ、もう昨日ですね)付の「日経メディカルオンライン」に、ちょっと気になる記事がありました。
11月10日から14日までワシントンDCで開催された米国リウマチ学会(ACR2012)で、「ハイリスクとされる肥満の中年女性を対象とした無作為化比較試験の結果、変形性膝関節症の発症に対してグルコサミン摂取の有意な影響は見られず、発症予防の効果も証明されなかった」との報告が、オランダ人医師Jos Runhaar氏からなされたというものです。
医師によれば、一定条件(*註)を満たした中高年女性被験者407人を2.5年追跡した結果、グルコサミン服用群とプラセボ(偽薬)服用群では変形性膝関節症の発症率に有意な差が見られなかったとのこと。
407人の被験者は、さらにダイエット&運動プログラム介入群(203人)と非介入群(204人)の2つのグループに分かれているのですが、この2郡の間にも有意差はなかったと結論づけられています。

これまでにも、経口摂取されたグルコサミンの体内での挙動(どういう代謝経路で膝に届くのかというメカニズム)が不明であることから、効果を疑問視したり、有効性判断に慎重な立場をとる主張はありました。
また、体内にとりこまれたグルコサミンは血漿タンパクと結合して濃度が低下し、そこからさらに全身に行き渡るため、膝まで届くものはきわめて微量であり、仮に有効性があったとしても限定的であろうという意見もあります。

一方で、グルコサミンが「抗炎症作用や鎮痛作用による膝痛の軽減」「関節可動域の改善」「骨・軟骨の再生」等に有効であるとする報告も、アメリカや日本の学会等でたびたびなされており、そしてそれらに対する反論もあり、医学の世界でも評価が定まっているとは言えません。

今回の試験結果は、藁にもすがる思いでサプリメントを手にする方々にとっては、きわめて残念なものです。
いずれにせよ、膝痛に対するグルコサミン服用は、エビデンス=科学的根拠によって評価基準が定まったものではなく、飲む/飲まないは、ご自身の判断でお決めいただくしかありません。
そして、飲むとしても、サプリだけに頼るのは本末転倒。
できる限り関節に負担をかけないような姿勢やフォーム、生活習慣を心がけていただくことが、やはり遠回りに見えて近道なのではないかと思います。

*註 : 被験者の条件は、①BMIが27以上、②臨床的な変形性膝関節症ではない(ACR分類基準を満たさない)、③MRI撮影が可能、④リウマチ疾患がない、⑤最近のグルコサミン摂取がない、の基準をすべて満たした50~60歳の女性。
407人の平均年齢は55.7歳、平均BMI=32.4、68%は閉経。
被験者は毎日試験薬1500mgを服用したとのこと。

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コメント
1 ■おはようございます!
コラーゲンにも「飲んで効く、効かない」論争がありますね。
膨大なテレビCMなどを見ると「効果あるのかな?」と思いますよね。
でも、その多くはプラシーボ効果なんでしょうね(o^^o)
2 ■Re:おはようございます!
>石神井公園駅すぐの足ふみ整体セラピスト 東 宏介さん
血圧や骨密度のようにエビデンスに基づく評価尺度がないと、肯定も否定もできませんよね。でもそれは、「痛み」や「若々しさ」「美しさ」を数値化すること自体に限界があるからでしょう。
たとえプラセボ効果でも、副作用がなくご本人が満足なら悪くはないと思うのですけど… 難しいですね(>_<)
3 ■こんにちは!
 おっしゃる通りですね。製薬会社の息のかかった研究以外はだいたいエビデンスなし、となっているようです。でもたまに「効く」という患者さんがいます。私としては一緒に入っているビタミンB1あたりが奏功しているようにも思いますが、やはり人それぞれでしょうね。生活習慣を見直すのが一番ですね!
4 ■Re:こんにちは!
>thermeさん
ご専門分野からコメントをお寄せいただき、ありがとうございます。ビタミンは多くのサプリに入っているので、過剰摂取も気になるところですよね。B1のような水溶性ビタミンはともかく、脂溶性ビタミンは弊害も無視できません。
…それにしてもこの回のブログ、本文に輪をかけてコメント欄の「オタク度」がハンパないな(笑)

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