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足の3つのアーチ 2/2

2011.06.20.Mon.01:45
足のアーチの乱れ・沈下は、近年とみに若年化、重症化が進行しています。
アーチが乱れると、骨格の立体構造が失われます(*註1)。
このため安定を欠き、バネやクッションの機能が低下し、ひいては全身の骨格の配列が乱れてしまうことも珍しくありません(*註2)。
建物をまっすぐしっかり建てるには、基礎工事が重要ですよね。
同じように、人がまっすぐしっかり立つときも、土台となる足が全身バランスの鍵を握ります。

①横アーチが沈下することを、「開張足(かいちょうそく)」といいます。
前回のテーマでもご説明したとおり、外反母趾の前ぶれは、この開張足。
もしさほど変形がないように見えても、プランタの位置(←フラメンコをしていない人にはわからないですよねあせる *註3)が痛かったりタコやウオノメができていたりしたら、程度の差はあれ、ほぼ開張足とみて間違いないでしょう。

②内側縦アーチ(=土踏まず)が沈下することを、「扁平足(へんぺいそく)」といいます。
踵から足趾(ゆび)のつけ根までの骨格が大きく崩れ、ちょっと歩いただけで疲れやすくなり、脚がぱんぱんに張ったり、むくみがひどくなったりします。
また、本来は地面に触れない場所にある舟状骨という骨が、骨格の乱れにより地面からの断続的な衝撃・負荷を受け、骨の隆起(外脛骨)ができる場合もあります(*註4)。
扁平足が進行すると、足関節(足首)や膝関節、股関節等の歪みが大きくなり、痛みを生じるケースも見られます。

③外側縦アーチの沈下には、特別な名称はないようです。
3つの中でもっとも小さいアーチですが、立位での安定や、歩行・運動時の重心移動コントロール等において、たいへん重要な役割を果たしています。
踊りの軸が安定しにくい方は、外側縦アーチの乱れも一因になっている可能性があります(*註5)。
また、普段履いている靴をチェックして、第五趾(小ゆび)の横の部分が地面で擦れたような痕跡があれば、外側縦アーチの沈下が進行している可能性が高いでしょう。

では、アーチはどうして乱れ、沈下してしまうのでしょうか。
原因は多岐にわたりますので、詳細は別の機会に譲りますが、やはり先天的素因と後天的素因の両方が考えられ、また多くの場合複数の要素が重なっています。
ただ、靴の選択、日常の姿勢・動作、生活習慣といった後天的な素因を改善することで、痛みを軽減したり、悪化を食い止めたりすることは可能です。
また、より積極的に、テーピングやストレッチ、正しい方法でのトレーニング等を行えば、補正・改善の可能性もあります。

もっとも避けたいのは、アーチトラブルがあるという自覚なしに、不調などを「根性」で乗りこえようとすること。
私見ですが、フラメンコに夢中になる方は、根性があり、真面目で、痛かろうが疲れていようが練習をサボらない傾向が強いようです。
アーチトラブルには、脳と身体のコミュニケーション不全も一因しており、脳疲労も身体疲労も悪化を促進させる要因となります。
慢性的に睡眠不足の方が眠る時間を増やしただけで、外反母趾角が改善した事例を、私自身も何度も拝見しています。
今日はちょっと疲れているなあ…と感じたら、とにかくまず休むこと、眠ること、が肝心です。


*註1:アーチのトラブルは、ここでご紹介する「沈下」だけではありません。逆に、一見アーチがととのっているようでいて、きちんと機能しない「ハイアーチ」もあります。ハイアーチの人も、足が疲れやすく、むくみがひどくなりがちですが、そのメカニズムは今回のブログでご紹介するトラブルとは異なります。ハイアーチのトラブルについても、別の機会に取り上げていく予定です。

*註2:アーチ等の骨格配列の乱れ(これを「アライメント不良」といいます)は、連鎖的に起こります。目につきにくい小さな原因や、足から遠く離れた部位の原因が、大きなトラブルを引き起こしていることもあります。そして、その結果が新たなトラブルの原因になっていきます。これは、一カ所が歪んだり捩じれたりすると、そのバランスを取り戻そうという身体反応が起こるためです(=「代償行為」)。言い換えれば、こうしたトラブルスパイラルは、原因がひとつ改善すれば、逆の波及効果も期待できると言えるでしょう。

*註3:第二~四中足骨骨頭から数mm踵寄りの位置です。

*註4:日本人の5人に1人程度は、この外脛骨があるといわれています。外頸骨は、素足では痛みがないことが多いのですが、靴に当たって違和感や痛みを感じるケースも少なくありません。また、ズキズキと痛む有痛性外脛骨では、治療が必要なケースもあります。

*註5:外側縦アーチの頂点付近には第五中足骨基部(バジス)があり、歩行時に重心がバジスに差しかかると、脊柱起立筋群に「このポイントの真上に上体を立たせなさい」という信号が送られます。
脊柱起立筋は、立位姿勢の保持を司るもっとも基本的で重要な筋(抗重力筋)のひとつです。


foto : 扁平足の方のフットプリントです。土踏まずの部分もペタッと接地しており、対照的に足趾(ゆび)は第一趾(親ゆび)以外接地していないのがわかります。
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