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試行錯誤

2012.08.18.Sat.03:38
いま取り組んでいるテーマのひとつが、現在セノビージャで展開している細幅木型よりさらに細い木型を作ること。
実は、足は時代とともに大きく変化しており、また地域によっても特性の違いが見られます。
世界的に見ても、クルマ社会が発達し幼少時の歩行距離が減少傾向にある地域では、足はどんどん細く長い形状になってきています。
とりわけ華奢な足の持ち主が急増している東アジアや北欧では、従来の細幅でもまだまだフィット感が足りないと感じられる方がかなりいらっしゃるのです。
このような場合弊社では特注で手作業による木型修正を承っていますが、率直に言ってこうした作業は職人たちにとっては負担が大きく、納期に影響が出ることも否定できません。
手作業の木型修正を最小限に抑えつつ、お客さまの足にぴったりな靴を誂えるためには、どうしても新しい木型が必要になってくるのです。

とはいえ、従来の木型を削って単純に細くすればいいわけではないのが、木型開発の難しいところ。
足入れ方向を正しく制御しつつ関節可動域を制限しないこと、横ぶれをなくしつつ複雑なサパテアードに伴う自由な動きを可能にすること…等々といった、一見矛盾する課題をひとつずつクリアしていかなくてはなりません。
とりわけフラメンコシューズの場合、通常の立つ・歩くといった動作よりもはるかに激しい運動を想定した設計が求められます。
フラメンコシューズは、言わばパンプスの形状でありながら、運動靴でなくてはならないのです。
このため、フットケア・テーピング理論の応用により、アーチサポートを底面(インソール・アウトソール)調整に極力頼らずアッパーで行うことは、靴作りを始めた当初からの私の目標であり、作業仮説でもありました。

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左が試行錯誤中の木型で今日ざっくりと作ってみたテストシューズ、右が従来の普通幅木型で作った靴です。
ベースはセノビージャの木型ですが、踵~中足部はエグイくらい絞り、踵点-ボール長を短縮し、外振りからセンター方向へと足入れを修正してみました。
実際に履いてみると、狙い通りのところも、うーんまだまだというところも…あるなあ。

実は、テストシューズを作るのは、これが三足目。
一足目は狙ったフィット感が出せず、二足目は絞りすぎてドMな人しか履けない靴(爆爆弾)になり、三度目の正直…といきたかったのですが、やはりまだまだ課題が残ります。
走れば走るほどゴールが遠のくような気がしますが、失敗が次のヒントになることもあり、作るたびに学ぶことが多いです。

完成まで数年越しの宿題になりそうですが、靴だけにpaso a pasoで続けていくしかありません。
細足の皆さま、ちょっと気長に待っててくださいね足あと

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