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お気に入りの一曲

2012.05.30.Wed.22:22
Diego del Morao ——という名前に「?」という方でも、カルロス・サウラ監督の映画『Flamenco Flamenco』でMontse Cortésの伴奏をしていたギタリストといえば、思い出していただけるのではないでしょうか。
あるいは、昨夏急逝したMoraitoの息子さんと聞けば、ああ、と感じ入る方も多いのでは。

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友人から勧められて購入した、Diegoのアルバム『Orate』。
何でもっと早く買わなかったんだろう、と後悔しました。
良いです…圧倒的に、良い!

洗練を極めたモチーフ。
こともなげに繰り出される超絶技巧。
でも、決して奇をてらうことはなく、粒立った音と音のあわいにはフラメンコが深く深く根を下ろしていて、聴いているうちに心が遠くに運ばれていくよう。

私はシギリージャが大好きで、耳にすると理屈抜きに気持ちがよくなってしまいます。
ただ、そのなかにも「覚醒系シギリージャ」と「催眠系シギリージャ」があって、寝る前にうっかり「覚醒系」を聴いてしまうとしばらく寝つけません。
アルバム4曲目の「Pago de la serrana」は、そんな私にとって、オヤスミ前に最適の一曲。
奔流のように慌ただしい昼間の律動を、深く鎮静した夜の流れへとスイッチしてくれます。

Diegoの父Moraitoのアルバム『Morao Y Oro』もお勧めの一枚ですが、残念ながら現在廃盤となっています(Amazonの中古販売では、何と一万円以上の高値がついてますあせる)。

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フラメンコに限らず、名盤の多くがこうした形で手の届きにくいものになってしまうのは、本当に残念なことです。
再版を強く望むとともに、新しく世に出る多くの作品が、求めるひとの手許に届くよう、願ってやみません。
ひとは、一曲で救われ生かされることもあるのですから…

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三丁目の金環日食

2012.05.21.Mon.23:27
今朝は日の出とともに起床し、日食の空の下をお散歩しました。
「日食グラス」は持っていなかったのですが、多くの方々のご好意により、932年ぶりの天体パフォーマンスを観察することができました。

まだ人もまばらな大久保通りの絶景ポイントで欠け始めの時刻から空を見上げていた青年は、「見えますか?」と声をかけると満面の笑みで頷き、グラスを手渡してくれました。
その後も何人もの方が「観た?」と声をかけてくださったり、こちらがお願いする前にグラスを差し出してくださるなどし、結局10人以上の方からグラスを拝借することになりました。

金環日食の予定時刻が近づくにつれ、早朝の通りは晴れやかな笑顔を浮かべた人でいっぱいに。
意外に多いのが、中高年カップル。
そして、小さなお子さんを含む三世代家族。
旧い街並みが残る神楽坂界隈で、全員が同じ方角の空を見上げる姿は、どことなくレトロな情緒が漂い、通りすがりの私まであったかい気持ちにさせてくれました。
遠い空を眺める人がたくさんいる風景って、なんかいいな。

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↑ 金環食が過ぎたあともずっと空を眺め続けていた、仲良し大家族。
この女の子、今日のことを大人になっても憶えていてくれるかな?

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家族の時間

2012.05.16.Wed.18:10
長く隣県で一人暮らしをしている父が、今年の正月に手術を受けたのをきっかけに、疎遠だった父娘の距離がほんの少し縮まりつつあります。
昨日は、その父の家を訪ねてきました。
隣県とはいえ、片道2時間弱。一回の訪問で、半日はつぶれてしまいます。
こちらも仕事を抱えており時間の捻出に苦慮するのですが、たとえ短時間でも顔を見るとやはりほっとします。

父が得た病はGISTと呼ばれる非常に稀ながん(サルコーマ)で、巨大な腫瘍とともに胃、膵臓、胆嚢、脾臓の5分の4、大腸の一部も摘出するという大手術を受けました。
ただ、もともと体力があり、食に対する貪欲さ(←これは、完全に私に遺伝してます)もあり、病気に立ち向かう気力や生活を楽しもうとする楽天性もあわせ持ってくれています。
それだけでも、身内としてはかなり救われる思いです。

胃がなくなり食事量が激減したため、会うたびに激やせしており、もちろん心配の種は尽きません。
それでも、少量で栄養がつき美味しいものをと心がけ、日々がんばっているようです。
食事は、すべて自炊(というか、質量ともに外食ができないのですが)。
食材も、厳選素材をお取り寄せ。
前回訪ねたとき下草が伸び放題だった小さな庭は、きれいに手入れされトマトやキュウリの苗が植えてありました。
もともと庭に生えている山菜などもあり、こちらは煮物や天ぷらにして食べているそう。
さらに、「これは今年の八十八夜新茶。放射能検査済みの証明書がついているから安心だぞ」(←このあたりは、母と私によるかつての教育の「成果」のようです汗)などと言いながら、お茶まで淹れてくれました。
昔は家事なんてほとんどしなかった人なのになあ…
一人暮らしが板につき、かえって他人(じゃないけど)が台所に立つと違和感があるみたい。
手料理でもふるまって栄養をつけてもらおうという私の目論みは、見事に挫かれました。
なーんだ、ゼンゼン心配いらないじゃん。私の普段の食生活の方が完全アウトだなー…

帰り際、「お前ちゃんと食ってるの?」と釘を刺され、庭でタラノメやユキノシタ、山椒の葉などを採ってきて、お土産に持たせてくれました。

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左より、庭で採れたタラノメ、ユキノシタ、そして北海道に住む父の兄(伯父)から送られてきたタラノメ、コシアブラもちょっとお裾分けしてもらいました。
見舞いにいったつもりなのに、何だかなあ…という感じですが、こうしたひとときが、いまはとても大切な時間に感じられます。
それだけ歳をとったってコトかな、私も…

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組み合わせの妙

2012.05.15.Tue.01:19
昨年の京都フィッティング受注会にご来場くださったお客さまが、上京の機会を捉え、本日フィッティングルームにもお越しくださいました。
先週末は、東京ドームで行われたSUPER JUNIORのコンサートに行かれたとのこと。
超メジャー級韓流アイドルのコンサートと超地味なフィッティングルーム訪問を組み合わせるセンスが、まずスゴイ。

本日は、靴のご注文のほか、旅の疲れが出ていた足のためにアーチテーピングもご体験。
テーピングにより浮腫みや鬱血がみるみる改善していく様子に、とても驚いておられました。
そして、ありがたいことに、こんなお土産を頂戴いたしました。

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その名も「くいだおれ太郎プリン」
いったいどこの誰が、あの「くいだおれ太郎」と「プリン」を結びつけようなどと思ったのでしょうか。
こんなチャラい(失礼!)見た目にもかかわらず、中身は本格派。
まずプリンを器にあけ、添付のカラメルソースをかけ、さらにカラメルクラッシュをかけるという三段仕込みでいただきます。
クリームブリュレ風のきめ細やかなプリンに、カラメルがしっかりとした苦みを加え、オトナのお菓子という感じ。
どうしてこんなパッケージにしちゃったんだろう…という大阪的センスへの疑問は拭えないまま、大変美味しくいただきました(食べるのに夢中で、肝心な写真を撮りそびれました)。

あとに残るはパッケージに使われていた布製の帽子。
けっこう丁寧に作られていて、捨てるのがしのびないほど。
なので、いつもフィッティングルームの片隅に鎮座しているネコのマスコット(←名は「末吉」)にかぶせてみました。

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意外に似合う(でも耳が隠れたら、なんだかネズミっぽいな)。
これも「組み合わせの妙」?
いや、「組み合わせが妙」と言うべきか…。

先ほどお客さまから「いま大阪につきました」というメールが入り、ほっと一安心。
Hさん、遠路はるばるご来店いただき、ありがとうございました+ごちそうさまでした。

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好対照

2012.05.07.Mon.01:13
連休最後の日曜日は、出来上がった靴をお受け取りにご来店のお客さまがいっぱい。
画像は、フィッティングの時も連れ立ってお越しになった、仲良し二人組のオーダー靴です。

↓こちらは、一見しっとりした「和」な風情のHさんがセレクトした、ハラコ調フラメンコシューズ。

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革選びの時には、コッテリ系なセレクトに私の方がちょっとドキドキしたのですが、ご本人は「先生にも確認したので、大丈夫! 好きな革で作りなさいって言わました^^」と一瞬の躊躇も見せず、ゼブラ模様に真っ赤なパイピングを合わせておられました。
本日の再フィッティングの結果、サイズはもちろん雰囲気も驚くほどぴったりで、思わず歓声が上がりました。
私などが履くとちょっとドギツくなりそうなところですが、上品な持ち味のHさんの足許では、嫌味なく華やかさが際立つんですね。
私服のジーンズに合わせても、とってもキュート。
羨ましいなあ…

↓そしてこちらが、「エレガンスを極める」というテーマのもとに(?)Aさんがセレクトしたシックなフラメンコシューズ。

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ベージュ系の靴を、というご希望だったのですが、ベージュ系だけで何色もある革サンプルを前に、熟考に熟考を重ねて選び抜いたサンドベージュ。
パイピングにはカーキを合わせ、優しさのなかにもキリッと引き締まった雰囲気に仕上がっています。
靴自体がニュートラルカラーなので、靴紐の色を変えるだけでイメチェンOK。
もともと薄茶(向かって左側の色)の紐が付属してきたのですが、衣裳やヌメロに合わせて交換できるようにと、ワインレッド(右側の色)の靴紐もお求めになりました。
もともと色白できめ細やかな美肌のAさんですが、サンドベージュの靴は足許をさらに美しく際立たせてくれます。
目標のエレガント路線に近づいた、かな?

「あー嬉しいっ! 抱いて寝たくなっちゃう」
「練習しないとこの靴に申し訳ないな、がんばろう!」
お二人とも、ご自分の靴を抱きしめるように愛で、お互いの靴を褒め合い、笑顔いっぱいで帰っていかれました。
こういう場面、たびたび目にするのですが、何度遭遇してもホントに幸せな気分になります。
フィッターをしていて良かった、と思える瞬間ですね恋の矢
Hさん、Aさん、ありがとうございました。

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堪能

2012.05.01.Tue.01:22
昨夜(あ、もう一昨夜になってしまった…)は久々にフラメンコ・ライブのハシゴをしました。
といっても、一軒のお店(恵比寿のサラ・アンダルーサ)で二つのライブを立て続けに観たのですが…

ひとつめは、昨年京都のフィッティング受注会で大変お世話になった市山奈緒美さんより東京で初ライブ(Especial Rincón Andaluza)に出演されるとのお知らせをいただき、これは見逃してはならぬと駆けつけました走る人
共演は、バイレが池谷香名子さん、相田彩子さん、ゲスト出演のセルヒオ・アランダ、カンテはフアン・ホセ・アマドール、ギターはエミリオ・マヤ、という豪華な顔ぶれ。
ステージは、一部制のシンプルな構成。
もうちょっと観たいなあ…という印象ですが、踊り手さんにとっては一曲に専念できるし、観ている側も最後まで集中が途切れず、終わってみればちょうどよいと感じられる長さでした。
踊りは、タラントの相田さん、グアヒーラの池谷さん、シギリージャ・コン・バストンの市山さん、そしてアレグリアスのセルヒオ・アランダ、とそれぞれの個性が全面に押し出され、客席もやんやの盛り上がりを見せ、お店全体が親密な空気に満たされて、とても楽しいいいライブでした。
ライブ終了後は、店内のあちらこちらでフラッシュがたかれ、記念撮影大会。
そんな喧噪のなかで、短い時間でしたが市山さんとワインで乾杯ワイン+立ち話もできて、久々のライブ感を堪能しました。

さて帰ろう、と店の外に出たところ、エミリオとセルヒオが「もう一仕事あるんだ」と言うので、あれ?二部もあるの?と聞き返したところ、さにあらず。
彼らは、次のライブのために待機していたのでした。
聞けば、この日は一日5ステージ(!!)とのこと。
うっわー、タフすぎるあせる
ていうか、働き過ぎでしょ、それは(私が言うのも何だけど、)…
一緒にライブに来ていた宇佐美八千代さんは、ちょうど一週間前に彼らと共演していたこともあり、その激務ぶりをよく知っていて、休憩中にコンビニへと走り、彼らに栄養ドリンクを差し入れていました。
エミリオは、「いまアルコールを飲むと気が抜けるから」と、栄養ドリンクを一気飲み。
衣裳を脱いだら普通のくたびれたオニーチャンになってしまったセルヒオは、「マッサージに行きたいなあ…」とポツリ。
不肖ながらワタクシ一応リフレクソロジーならできるのですが、その場で横になってもらうわけにもいかず、仕方がないのでカンタンな血行促進セルフケアを伝授(私まで、ここで仕事かよ汗)。
あー、とか、うー、とか言いながら、肩をほぐすセルヒオ。
おいおい、次のステージ大丈夫かー…?

そんなわけで、次のライブ(Cinco Oros Flamencos)も立て続けに観る流れに。
バイレはイネス・ルビオ、マラ・マルティネス、セルヒオ、カンテはマヌエル・タニェ、ギターはエミリオ。
客席を見回すと、先ほどとはうってかわってガラガラで、何だか彼らが気の毒になるほど。
でも、ヤケになることもダレルことも腐ることもなく、ステージが始まると懸命に唄い、踊り、奏で、そうこうしているうちに彼ら自身が乗ってきて…ああ、これぞフラメンコ!
先ほど、あれほどしんどそうな表情を見せていたセルヒオ。
「疲れのせいで肌あれしちゃったのよ」と話していたイネス。
休憩中片時もタバコを手放さず、椅子に埋まるように腰かけていたマラ。
みんなさっきの表情はどこへ行ったの?というくらい、パワー全開+ときにはユーモアたっぷりのパフォーマンスを見せてくれました。
そして、マヌエル・タニェのソレアは、身体全体が巨大な声帯と化したかのよう。
深い処から響き上がってくる聲が圧巻で、密かに録音したいと思うほど素晴らしかったです。
こんなクオリティのライブに、この閑散とした客席は本当にもったいないなと思います。
彼らのライブは、5月3~6日にもあります(そして6日はまたも一日5ステージ…ビックリマーク)。
未見の方、お時間がありましたらぜひ足をお運びくださいね。

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foto : ライブ終了後、ようやく解放された働き者たち。左よりエミリオ、セルヒオ、私、マヌエル。小皺が目立たぬよう(?)程よく暗いアングルを選んでくれた名カメラマンは宇佐美八千代さん(笑)。感謝!

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