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祝・体幹ー足裏間トンネル開通

2012.02.08.Wed.02:54
弊社のフットケアは、通常のエステサロンやフットケアサロンとはやや趣が異なり、もっとも力を入れているのがアーチ補正テーピングと体幹トレーニングによる姿勢やフォームの修正です。
ときには裏メニュー(?)でリフレクソロジーや角質ケアなどをおこなうこともありますが、これらはカウンセリングの結果、浮腫みがひどかったりウオノメが痛かったりして、正しい姿勢や動作に支障を来す場合に限らせていただいています。
(つまり、スタッフ一名でフィッティングからフットケア、調整修理、その他の業務をおこなっているため、他店でも提供しているサービスは、恐縮ながらご遠慮させていただいているのです。スミマセン!)

フットケアについては、これまでもたびたびブログでご紹介してきましたが、そもそもなぜ「アーチ補正テーピングと体幹トレーニング」なのでしょう。
体幹筋群をしっかり使って、正しい姿勢をキープしたり、ムリのない動作を心がけることは、フラメンコを踊ると否とにかかわらず、とても大切。
しかし、実は体幹と手足などの身体の末梢部は密接な関係があり、体幹だけを意識して長年の癖を改善するのは容易なことではありません。
とくに、体重を支え、歩行や走行、ジャンプ、回転などのたびに大きな負荷のかかる足が、足裏のアーチを使ってしっかりと地面を捉えられないと、体幹と末梢部の連携が妨げられ、その間にある関節(股関節、膝関節、距腿・距骨下関節、ショパール関節、リスフラン関節、MP関節)に無用な負荷をかけることになります。

フットプリントをとると、しばしば荷重の偏りや不安定さが写し出されます。
しかし、これらはトラブルの「結果」であることも多く、その場合「原因」はより体幹に近い部分に見出されます。
このことを、私は会社組織の例を使ってお客さまにご説明しています。
体幹という「社長」がサボると股関節の「部長」にしわ寄せが行く、「部長」もサボると膝関節の「課長」に、「課長」もサボると足首の「係長」に、「係長」もサボると…という具合です。
外反母趾、ハンマートウ、巻き爪など、大きなトラブルに見舞われやすい前足部は、言わば「平社員」。
本来予定していなかった重労働を押しつけられてオーバーフローしてしまった「平社員」は悲鳴を上げているのですが、その声はなかなかトップまで届きにくく、その結果負の連鎖がトラブルを呼び込んでしまうのです。
もちろん「社長」以下、然るべきポジションで然るべき業務が整然と行われていれば、このような不幸な事態にはなりません。
しかし、身体の各部分すべてに神経を行き渡らせ、正しく身体を使いこなすことは、癖が強ければ強いほど難しくなります。
「アーチ補正テーピングと体幹トレーニング」は、したがって、身体の中心部(社長)と末梢部(平社員)の両端から、エネルギーとコミュニケーションの回路を開通させる試みとなります。
これは、「社長」と「平社員」が健全性を保てれば、その間にある各ポジションからも不要な力みがなくなり、軸全体の歪みが補正されていく、という発想に基づいています。

定期的にフットケアに通って来られるお客さまは、個人差はありますが、およそ3ヶ月目あたりから効果が目に見えて現れ始めます。
今日は、そんななかからお一人の声をご紹介します。

昨秋からテーピング施術を開始し、現在は並行してセルフテーピングレッスンを受講中のMさん。
接骨院で右足が内転(*註)しているとの指摘を受け、左足は母趾球(第一趾=親ゆびの付け根)に外反母趾初期疼痛があり、腰痛や肩こりも…という状態でのスタートでした。
チャーミングな笑顔の絶えないステキ女子なのですが、身体にも足先にも独特のこわばりが見られました(こういう方は、たいてい根がマジメで「きちんとしなきゃ!」という意識が強い方が多いのです o(T^T)o)。
その反面、気を抜くと体幹から力が抜けてしまい、腰と胸を反り下腹部を突き出すような癖をお持ちでした。
はじめて施術をおこなった時は、硬縮した足の筋肉がテープに抵抗するような印象があり、関節の力みが身体の自由な動きをセーブしてしまっていたため、体幹を使って動くというイメージがつかみづらかったようですが、回を重ねるごとに足は柔らかさを取り戻し、姿勢の癖もとれてきました。
最近では、テープを貼ると回外した足が素直にまっすぐを向くようになってきています。
ご自身も「フラメンコってもっと辛くなきゃダメなんだと思ってました。身体がすごく楽になって、この楽さにまだ慣れていない感じ(笑)」と、なかなか味わい深い感想を述べてくださっています。

そんなMさんから、昨夜体幹トレーニング終了後、こんな質問を受けました。
「この前自主練で、いつも注意されるお尻と太腿の後ろを意識してサパテアードをしていたら、軸足の骨盤がしっかりと立って、反対の足がものすごく打ちやすかったんですけど…これって合ってますか?」
もちろんビックリマーク これこそ、足と体幹を結ぶ回路が開通した瞬間です。
軸足にまっすぐ安定して100%身体を預けることができれば、当然ながら反対の脚足は完全にフリーになります。
このため、サパテアードのときにふらついたり身体が上下したり反対足の動きに振り回されることもなく、楽に打てるようになるのです。

両方から掘り進めてきたトンネルが開通したんだね、オメデトウ晴れ

もちろん、フットケアに通うだけで姿勢の癖がとれたり、足の状態が劇的に改善するわけではありません。
Mさんは、ご自宅でもフラメンコの練習中も、以前の姿勢に戻ってしまうたびに「イケナイイケナイ…」と根気よく姿勢の改善に努めてこられました。
やはり、根がマジメな方なんですね足あと

正直に告白すると、私の体幹の「社長」も逃亡癖があり、あれ?どこ行った? ということはままあります。
とくに寝不足だったり疲れている時は、体幹から力が抜けやすいもの。
そんなときは、「イケナイイケナイ…」と社長を連れ戻し、ちゃんと仕事をしてもらわなくてはなりません。

みなさんの「社長」は、働き者でしょうか?
もし不当に長いバカンスをとるような「社長」なら、まずはその自覚が入口です。
そして「イケナイイケナイ…」と連れ戻す習慣をつけることが、改善への第一歩になるのです。
がんばれ、社長!!

*註 : 接骨院では足が内転(足首から先が内側=親ゆび側に向くこと)していると指摘を受けたそうですが、私が拝見した限りでは、それ以上に股関節の内転、内反膝(いわゆるO脚)、前足部の回外(足を投げ出すと足裏同士が向かい合い、立つと小ゆび側に重心が偏る傾向)が顕著でした。

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贅沢な時間

2012.02.06.Mon.00:56
先日の同窓会で25年ぶりに出逢った友人が、手づくりのお菓子を送ってくれました。

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写真は、ランチョンマットの左より
ドキドキ伝統的なチョコレートケーキ(フランス・カカオバリー社のカカオ分70%のチョコレートをたっぷり使用したチョコレートケーキだそうです)
ドキドキラ・ネージュ(アーモンドプードルのクッキー。メレンゲ入りで、スペインのポルポローネより軽い口当たりです)
ドキドキフロマージュ・ブラウニー(ブラウニー生地の上にチーズケーキの生地を重ねて焼いた、複雑で深みのある大人の味のケーキです)
の三品。

ネットで注文をとり、月一回こだわりの焼き菓子を宅配する仕事をしているのだそうです。
高校時代はこぼれるような笑顔が印象的な、どちらかといえば料理よりもアウトドアが似合いそうな女子だったので、ちょっと意外な気がしましたが、届いたお菓子はどれも本格的で、かつとってもおしゃれ。
わー、こんなすごいお菓子作るんだ…と、友人の知らなかった一面を垣間見る思いです。

週末のフィッティングルームは、朝から晩までお客さまのご予約が一杯。
わずかな隙間を見計らってコンビニのおにぎりや菓子パンをほおばり、一日中あたふたと仕事に追われるのが常なのですが、今日はほっと一息入れる時間をとりました。
美味しいお菓子は、15分足らずのティータイムを、すごく贅沢な時間にしてくれました。

おそらくは家庭との両立を図るために、自分のペースでできる方法を模索した結果、このような形に行き着いたのかもしれません。
傍目からは判らない苦労もあるのでしょうが、自分の好きなことで人を幸せにできる、とてもステキな仕事だと思います。
お店(といっても実店舗はないのですが)の名前は、「voilà」。
ほら、どうぞ! といった意味合いのフランス語です。
歯ぎしりするような忙しさの合間に、「はいはい、そのへんで休憩にしましょ!」と彼女が声をかけてくれたような気がしました。

こんな風に、友人が自分なりのペースで自分らしい生活を築き上げている様子を知るのは、とても嬉しいことです。
私も彼女のように、誰かを笑顔にする仕事ができたらいいなあ…と、お菓子をパクつきながら思いを新たにしました。
エミコ、すごく美味しかったよ虹
どうもありがとね!

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夢の靴職人

2012.02.04.Sat.04:37
久々に手に取った一冊。
かの高級女性靴ブランドの創始者にして、名だたるセレブリティ御用達の靴を作り続けたサルヴァトーレ・フェラガモの自伝です。

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『夢の靴職人——フェラガモ自伝』サルヴァトーレ・フェラガモ著/堀江瑠璃子訳 文藝春秋社刊 1996年

まず目を奪われるのは、表紙のモノクロ写真。
床一面に拡げられた木型には、顧客一人ひとりの名前が記されています。
「SOPHIA LOREN」
「GRETA GARBO」
「SILVANA MANGANO」
「ANNA MAGNANI」…
個人的な好みでピックアップしましたが、上記以外にも著名な女優たちの木型がずらりと彼を取り囲んでいます。
ちなみに、彼が手を触れているのは「IRA VON FURSTENBERG」――貴族にしてドイツの女優であるイーラ(アイラ)・フォン・フュルステンベルク――の木型。
踵が細く甲の薄い足の持ち主だったことが、写真からもよくわかります。
(私のフィッティング経験から言っても、山の手育ちのお嬢さまには、このような華奢な骨格の方が非常に多いです。)
対照的にソフィア・ローレン(私の大好きな女優の一人です)の木型は、幼少期の貧しい生活から銀幕のスターにまで昇り詰めた彼女の人生を象徴するかのような逞しさ。
2年前に映画「NINE」で主人公の母親役をつとめた彼女は、77歳のいまも現役で活躍中。
こんなパワフルな足の持ち主なればこそ、でありましょう。

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       IRA VON FURSTENBERG



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       SOPHIA LOREN


この本とはじめて出逢ったのは、私自身が靴作りを始めるはるか前。
当時はまさか自分で靴を作ることになるなんて想像もできませんでしたから、一人の著名な靴職人の生い立ちや、どんな風に自分自身が納得のいく靴を作り上げてきたか、といったストーリーの部分に関心を持って読みました。
今回は、「新しい木型を創る」という自分自身のテーマにやや手詰まり感をおぼえ、具体的なヒントを求めての再読となりました。

いやはや、これが目から鱗の連続。
1956年に書かれた自伝ですから、若干記述が旧くなっている部分はもちろんあります。
でも「第七章 秘密を探し求めて」「第八章 ぴったりの靴」や「第十六章 健康な靴」「第十七章 靴の買い方と良い歩き方」などを読むと、今日足と靴の間で起きている幾多のトラブルが半世紀以上前にすでに出尽くしていたことを、改めて思い知らされます。
そして、現代ではその問題が、いっそう複雑かつ深刻の度を増しているわけです。
第七章と第八章は靴作りを目指す若い世代の方々に、第十六章と第十七章は靴が好きな方々や一生元気に歩き続けたいと思う方々に、ぜひご一読をお勧めします。
なぜならこの自伝は、サルヴァトーレの愛する妻ワンダと「歩かなければならないみなさん」に捧げられているのですから。

今回読み返してみて最も驚いたのは、フェラガモ自身が自分の靴を作り上げていくプロセスについての記述でした。
彼がそれまでの靴作りに限界を感じてまず行ったことは、解剖学、とりわけ足の骨格の勉強のために夜間学校に通うことでした。
次にエネルギーを傾注したのは、抽象的な解剖学の理論から、具体的な採寸(フィッティング)の方法を確立すること。
そして、その採寸結果を忠実に反映させるための木型を作成し、新しい靴の製法を浸透させるために若い職人を育成し、さらに事業規模の拡大によって商品の質が落ちることがないようシステムを構築することだったのです。

思えば、自分の足のトラブルをきっかけに既成靴の限界を知った私は、最初にドイツ人マイスターが教鞭をとる靴学校で、整形靴の知見や技術、解剖学、整形外科学を学び、並行してフスフレーゲ(ドイツ式フットケア)の理論と技術を学んだのでした。
卒業後も、採寸と木型作成、手縫い靴を教える工房に通い、注文靴専門店でフィッティング技術を学び、それまでに得た知識とフラメンコを通して得た身体感覚を総合して、現在のフィッティングのメソッドを作り上げてきました。
そしていま、新しい木型を作るために、そしてその木型を使って新しい靴づくりのシステムを作り上げるために、アタマを悩ませているわけです。
このプロセス、まったく同じじゃん!

半世紀も前に同じテーマで格闘した天才がいたのだから、現代の私たちはどこかで要領よく端折ってショートカットできないものかと思いますが、それができないところが靴づくりの奥深さ、難しさ、そして面白さなのかもしれません。
いま自分がテーマとして取り組んでいる問いが、自分の生まれるはるか以前から続く靴づくりの歴史の延長線上にある、小さな小さな一点を占めているという再発見。
「エライことを始めてしまったなー…」とがっくり気落ちする部分もあり、天才靴職人から励ましのメッセージを送られているような妄想もあり、読後感はなかなか複雑です。

…この感じ、何かに似ているな。
そう、ホントに素晴らしいと思えるフラメンコに出逢った時も、同じように疲労困憊と心が震えるような喜びを同時に覚える私なのでした。
そうか、要するに手に負えないくらい難しくて奥深くて熱くて面倒くさいことが、私は好きだったんだな…と自分のドM気質を改めて実感。
何ごとにつけ、「要領よく端折ってショートカット」なんて、できないものなんですね。

というわけで、明日からまたがんばろっとビックリマーク

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世界で一番フラメンコな場所

2012.02.03.Fri.02:16
昨夜(もう一昨夜ですね)は、新宿ゴールデン街ナナの「新年会」。
ナナ常連のお客さまからお誘いを受け、酒は断らない、がポリシーの私でございますので、もちろん喜んで駆けつけました。
一応の開始時間が22:30とかなり遅かったのですが、その開始時間にも遅刻し、到着したのは23:00過ぎ。
この時点ですでに、オール覚悟の飲み会でした。
そして、ほどなく始まるカンテの熱ーい夜。
0:00をまわったあたりから明け方近いお開きまで、唄いまくりーの、ギター弾き通しーの、パルマ打ちっぱなしーの、…で、狭い店内は濃厚な空気に満たされました。

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     終始ギター伴奏に徹しておられた瀧本正信さん。

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    クラスの後に駆けつけ、唄い通しだった川島桂子さん。

ああ、こんな唄やギターを聴きながらお酒が飲めるなんて、何という贅沢…ビックリマーク

昨年11月にミゲルが来日した折にも、こういう場所は絶対見てもらわなくちゃ…と、ナナに連れていきました。
その夜もやはり昨夜と同様、川島さんを中心に熱いカンテが繰り広げられ、ミゲルは目を丸くして呟きました。
「驚きだなあ…こんな場所は、スペインにも世界のどこにもないよ!
マドリードにもセビージャにも、プロがショーを見せる店や、アフィシオナードが集まる店はある。
でも、この店は何もかもすべてがフラメンコだ。
ここは絶対、世界で一番フラメンコな場所だよ!」

世界中の居酒屋を知っているわけではないけど、もしかしたら本当にそうかもしれないな、と思います。
一度は途絶えかけたナナの灯を点し続けている、現オーナーの炎さんやカウンターに立ち続けるぴろ姐さん、そしてプロアマの垣根をこえてフラメンコを愛し、ナナを愛し、集う人々の夜ごとの宴は、月並みなことばですが、本当に本当に「尊い」ものではないかと思います。

フラメンコの熱気と息づかいに満ちた、新宿ゴールデン街ナナ。
こんなお店が身近にあることに、あらためて感謝と喜びを覚えた夜でした。
お誘いくださったIさん、本当にありがとう!
(上の掲載画像も、IさんのFacebookより借用です。)

ちなみに、帰宅したのは朝6:00…orz(←一応、ちょっと反省のポーズ)

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